愛犬がおいしそうにごはんを食べていると嬉しくて、ついついごはんやおやつを多めに与えてしまい、その結果太ってしまった…ということもありますよね。
愛犬の健康のためにダイエットを始めようという方には、ごはんの量を減らさずに無理なくやせられる「かさ増しダイエット」がおすすめです。
今回は、かさ増しダイエットの方法や注意点、おすすめの食材などを、ペットフーディストが詳しく解説します!
犬のかさ増しダイエットとは

かさ増しダイエットとは、ごはんの一部を低カロリーの食材に置き換えることで、食事の量を減らさずに健康的にやせることができるダイエットです。
ごはんのボリュームがあるので、満腹感を得ながら愛犬がストレスを感じずに健康的にやせることができます。
犬のかさ増しダイエットの方法

かさ増しダイエットの方法をご紹介します。
愛犬の1日に必要なカロリー量を知る

かさ増しダイエットをするにあたり、まずは愛犬の1日に必要なカロリー量を知る必要があります。
以下に、ダイエット時の1日のカロリー量の計算式をご紹介しますね。
目標体重(kg)×目標体重(kg)×目標体重(kg)=√√×70
この計算式は、電卓を使って簡単に計算することができます。
例として、体重が6kgの犬が5kgを目標としてダイエットした場合の、1日に必要なカロリー量の計算は以下のとおりです。
5×5×5=√√×70=234.05…
よって、目標体重が5kgの犬のダイエット時の1日に必要なカロリー量は234kcalとなります。
上記の計算式ででた1日に必要なカロリー量は、急激に体重を落とすように設定したものではありません。
一般的である、1週間で現在の体重の1~2%を減らすことができるような計算式となっています。
ダイエットで急激に体重を落としてもリバウンドのリスクがありますし、なによりも愛犬の健康面を考えると急激に体重を減らすことは避けるべきです。
愛犬の負担にならないよう、じっくりとダイエットに取り組みましょう!
1日に必要なカロリーの10%をかさ増しの食材に置き換える

愛犬のダイエット時の1日に必要なカロリー量(計算式はこちら)がわかったところで、その内の10%をかさ増しの食材に置き換えてみましょう。
かさ増しは、低カロリーの食材の方が全体のカロリー摂取をおさえられます。
置き換えた分は忘れずにドッグフードを減らし、フードにかさ増しの食材を加えて与えましょう。
前述した例ですが、体重が6kgの犬が5kgを目標としてダイエットした時の1日に必要なカロリー量が234kcalでしたので、その場合のかさ増しの量は必要カロリーの10%である23.4kcalまでとなります。
さて、愛犬のダイエット時の1日に必要なカロリー量の計算式をご紹介し、その内の10%分は何kcalなのかはわかっていただけたかと思いますが、それでは、10%分を置き換えた後のドッグフードの量はどの位なのでしょうか。
以下に、ダイエット時の1日のドッグフードの量(g)の計算式をご紹介します。
ソラ10%のかさ増し分は除いた、ドッグフード(90%分)の量です。
1日に必要なカロリー量の90%分÷ドッグフードの100gのカロリー×100



ドッグフードの100gあたりのカロリーは、フードのパッケージに書いてありますので、ご確認ください!
例として、体重が6kgの犬が5kgを目標としてダイエットした際に、与えているフードが100gあたり350kcalの場合の1日に必要なドッグフードの量(10%のかさ増し分は除いたドッグフード(90%分)の量)の計算は以下のとおりです。
- 1日に必要なカロリー量は234kcal(計算式はこちら)
- かさ増しの量は必要カロリーの10%である23.4kcal
- 234-23.4=210.6kcal(ドッグフード90%分)
- 210.6÷350×100=60.17…
よって、目標体重5kgの犬で、与えているフードが100gあたり350kcalの場合の1日のドッグフードの量は、60g(+かさ増し分が23.4kcal)となります。
これまで1日の必要カロリーやドッグフードの量について解説してきましたが、以下の記事では更に詳しく解説していますので、興味がある方は是非ご覧ください!


ウェットフードでかさ増しする


ウェットフードはドライフードに比べて水分が多く含まれているので、100gあたりのカロリーが低いことが特徴です。
そのため、ウェットフードをかさ増しとして与えると、多量をトッピングすることができるので、ごはんにボリュームがでて愛犬も満腹感を得ることができます。
また、ウェットフードは加熱やカットなどの手間がかからないので、手軽にかさ増しダイエットをしたい方にはおすすめです。



食材とくらべてカロリーもわかりやすいので、しっかりダイエット計画を立てたい方にもおすすめです!
ウェットフードの量が多くて1食で使い切れない場合は、小分けできる製氷皿に入れて冷凍しておくと、使いたい時にすぐに使えて便利ですよ。
ここで、我が家の愛犬もお気に入りのウェットフードをご紹介しますね。
ドイツ産のビオフードである「ビオリオーブ」は、高品質な原材料を使用し、原材料が育つ過程で抗生物質やホルモン剤も使用されていないので、愛犬に安心して与えられるウェットフードです。



農薬や化学肥料、添加物を使わないオーガニックのことを、欧州では「ビオ」と呼んでいます。
今回ご紹介したのは、馬・ズッキーニ・さつまいもなどが入っているフードですが、様々な肉や魚のフードがありますので、愛犬の好みやアレルギーにも配慮して選んでみてくださいね。
ドライフードをふやかす


ウェットフードや食材をトッピングしなくても、ドライフードをふやかすだけでかさ増しになります。
ふやかしたドライフードは水分を吸収して膨らむので、同量のドライフードを与えるよりも満腹感が得られるため、かさ増しダイエットにおすすめな方法です。
ふやかし方は様々ありますが、ドライフードが浸るくらいのぬるま湯を入れて、15分前後おくとよいでしょう。
ぬるま湯のかわりに、野菜を茹でたときの味付けされていない野菜スープや、鶏肉を茹でたときの味付けされていないチキンスープを使うこともおすすめです。
スープを使い切れないときは、小分けできる製氷皿に入れて冷凍しておくと、使いたい時にすぐに使えて便利ですよ!
ふやかす際の方法やポイント、注意点などは以下の記事で詳しく解説していますので、ドライフードをふやかそうと考えている方は是非ご覧下さい!


ふやかしたフードだけでもかさ増しになるのですが、そこに低カロリーのかさ増し食材をトッピングすると、さらにカロリーを抑えながら満腹感を得ることができます。



トッピングする際は、必ずその分のフードを減らしましょう!



フードを減らさずにトッピングすると、カロリー過多になってしまいます。
犬のかさ増しダイエットにおすすめの食材


それでは、かさ増しダイエットにおすすめの食材をご紹介します。
基本的には低カロリーな食材がかさ増しに適していますが、毎日同じものを与え続けるよりは、栄養バランスを考えながら少しずつ変えてみましょう。
愛犬の体に合うかどうか、様々な食材を試してみてください。
野菜
かさ増し食材には、カロリーが低い野菜が向いています。
中にはいも類やかぼちゃなどカロリーが高めの野菜もありますが、以下であげた野菜はカロリーが低くておすすめです。
野菜は、旬のものを選ぶと良いですよ。



1年中売っている野菜も多いですが、旬の時期に食べると栄養価が高くておすすめです!
| 野菜 | 季節 | 特性 |
|---|---|---|
| キャベツ (ゆで) 19kcal/100g | 春 | ・ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、食物繊維が豊富 ・胃腸の粘膜を保護する働きのビタミンUを含む ・軽く茹でてみじん切りにして与えると良い |
| きゅうり 13kcal/100g | 夏 | ・約95%が水分で低カロリー ・生で与える場合は、皮をむいて小さく切るかすりおろすと良い |
| トマト 20kcal/100g | 夏 | ・ビタミンC、カリウム、β-カロテンが豊富 ・強い抗酸化作用を持つリコピンも豊富 ・生の場合は、種や皮を取り除いた熟した赤いトマトを小さく切って与える |
| まいたけ (ゆで) 27kcal/100g | 秋 | ・ビタミンD、食物繊維が豊富 ・免疫力を高めるβ-グルカンも豊富 ・茹でて細かく切って与える |
| 白菜(ゆで) 13kcal/100g | 冬 | ・約95%が水分で低カロリー ・ビタミンK、カリウム、葉酸が豊富 ・茹でて細かく切って与える |
| 大根 15kcal/100g | 冬 | ・カリウム、アミラーゼが豊富 ・アミラーゼ(消化酵素)がデンプンを分解し消化を助けるため、生のまますりおろして与えると良い ・加熱するとアミラーゼの効果は不活性化するが、抗酸化作用は強くなる |
キャベツ・白菜・大根などアブラナ科の野菜には、「ゴイトロゲン」という成分が含まれています。
ゴイトロゲンは甲状腺ホルモンの分泌を阻むといわれており、甲状腺機能低下症の犬は注意が必要です。
かさ増しとして与えるのは少量ですので、毎日多量に与え続けなければ問題ないかと思いますが、個々によって症状も異なりますので、心配な方はかかりつけの獣医師に相談してください。
食物繊維を多く含む野菜は、犬にとっては消化しにくい食材です。
愛犬に野菜を与える際は、消化しやすいように加熱したり、小さくカットしたものを与えましょう。
生の野菜を与える場合も、小さくカットしたりすりおろしたり、工夫して与えてください。
鶏ささみ:98kcal/100g
ささみは、鶏肉の中で一番脂肪が少なく高タンパク質な部位です。
野菜と比べるとカロリーは高めですが、食いつきが抜群に良く、愛犬も喜んで食べてくれるでしょう。
- 低脂肪・高タンパク質
- 肉質がやわらかく消化に良い
ささみは生で与えてはいけません。
生の鶏肉には様々な細菌がついているため、生のまま愛犬に与えると食中毒をもたらすおそれがあります。
ささみを与える際は必ず加熱し、小さくカットしたり細かくほぐしたりして与えましょう。



ささみを茹でると、ゆで汁に旨みが溶け出します。
ゆで汁は、ドライフードをふやかしたり、水分補給として活用するとよいですね!
たら:72kcal/100g
冬に旬を迎えるたらは、魚の中でも低脂肪・低カロリーな食材です。
うま味が強いので、愛犬も喜んで食べてくれることでしょう。
- 低脂肪で消化に良い
- うま味成分であるイノシン酸・グルタミン酸が含まれる
たらも生で与えてはいけない食材です。
生のたらには寄生虫がついているおそれがありますので、愛犬に与える際は必ず加熱しましょう。
与える前に骨を丁寧にとり除き、小さくカットするか細かくほぐしてから与えてください。
こんな食材は犬のかさ増しダイエットに向いている?


私たち人間がダイエットをする時に思い浮かぶうような食材は、犬も食べて良いものなのでしょうか。
かさ増しダイエットとして向いているかどうかも含め、解説していきます。
豆腐:56kcal/100g(絹ごし)
豆腐は犬に与えても良い食材です。
絹ごし・木綿ともに栄養価が高く、低カロリーなため、かさ増しダイエットに向いています。
しかし、豆腐は意外と脂質が高い食材です。
鶏ささみの脂質が100gあたり0.8g、たらが0.2gなのに対し、絹ごし豆腐の脂質が3.5g、木綿豆腐は4.9gあります。
豆腐は低カロリーではありますが、量が多いとダイエットにはかえって逆効果になりかねません。



かさ増しダイエットで豆腐を与えたのに、逆に太ったら大変です!
かさ増しに豆腐を与える場合は、適量を守ってトッピングしてください。
- 低カロリーで消化に良い
- タンパク質、ビタミン、ミネラルなど栄養豊富
- 抗酸化作用や骨を丈夫にする働きがあるイソフラボンが豊富
愛犬に豆腐を与える際には、味つけされたものではなく、そのままの豆腐を与えましょう。
豆腐が冷たすぎると下痢をする可能性もあります。
豆腐は加熱し、やけどしない程度に冷めているか確認してから与えると安心です。
豆腐の主原料は大豆なので、大豆アレルギーの犬に豆腐は与えられません!
おから:88kcal/100g(生)
おからは犬に与えても良い食材です。
おからは、大豆をしぼって豆乳を取り除いた後のしぼりかすですが、食物繊維が豊富で満腹感を得やすいため、かさ増しダイエットに向いています。
しかし、食物繊維の多さゆえに、与えすぎると便秘や下痢をするおそれもあるため注意が必要です。
おからを与える際は様子を見ながら少量ずつにし、特にお腹が弱い犬には気を配って与えすぎないようにしましょう。
- 食物繊維が豊富(ごぼうの約2倍)
- タンパク質、ビタミン、ミネラル、イソフラボンなどが豊富で栄養価が高い
おからは、生・乾燥ともに加熱して与えます。
生おからは水分が多く傷みやすいので、開封したらなるべく早く使い切りましょう。
食べきれない場合は、小分けにして冷凍保存すると良いですよ。
また、乾燥おからを使う場合は、水でしっかりとふやかしてから加熱してください。
おからの主原料は大豆なので、大豆アレルギーの犬におからは与えられません!
もやし:12kcal/100g(ゆで)
もやしは犬に与えても良い食材です。
低カロリーなため、かさ増しダイエットに向いています。
もやしは水分が多く、食物繊維が多く含まれているため、与える量が多いとお腹の調子が悪くなることもあるので注意が必要です。
もやしを与える際には愛犬の様子を見ながら少量ずつにしましょう。
- 約95%が水分で低カロリー
- ビタミン、ミネラル、食物繊維を含む
もやしは、さっと茹でたり電子レンジで加熱してから与えます。
生のまま与えると食中毒のおそれがあるため、必ず加熱しましょう。
加熱したもやしは、細かく切ってから与えてください。
愛犬が大豆アレルギーの場合は、もやしを与える際には注意しましょう。
市販されているもやしは「緑豆もやし」であることがほとんどです。
「緑豆もやし」は大豆アレルギーでも食べられることが多いですが、「大豆もやし」は大豆の芽ですので、与えない方がよいでしょう。
もやしをかさ増しとしてトッピングする際には、かかりつけの獣医師に相談してください。
こんにゃく:5kcal/100g
こんにゃくは犬にとって害となる成分が含まれていないため、犬も食べることができます。
しかし、こんにゃくは消化に悪く、喉に詰まらせる危険性も高いため、あまりおすすめできる食材ではありません。
- 約97%が水分で低カロリー
- カルシウム、カリウム、食物繊維を含む
こんにゃくは低カロリーで、人間のダイエットにはかかせない食材のひとつではありますが、犬にとっては危険を伴うものなので、こんにゃくでダイエットをするメリットがありません。



かさ増しダイエットにはこんにゃくを与えない方が安心です。
寒天:3kcal/100g
寒天は犬が食べても良い食材です。
寒天は食物繊維が豊富で満腹感を得やすく、低カロリーで水分補給にもなるので、かさ増しダイエットに向いています。
- 食物繊維が豊富で低カロリー
- カリウム、ヨウ素などのミネラルが多く含まれる
海藻である寒天にはミネラルが多く含まれていますが、その中でもカリウムは100gあたり1mgと極少量です。
腎臓の病気でカリウム摂取の制限がある犬も、かさ増しとして少量をトッピングする程度では問題ないかと思いますが、個々で症状も異なりますので、心配な方はかかりつけの獣医師に相談してください。
寒天は主に3種類(棒寒天・糸寒天・粉寒天)あり、どの寒天もお湯を必ず沸騰させて、寒天をよく混ぜて煮溶かし、冷やし固めます。



寒天は、お湯を沸騰させてよく混ぜないと、固まりません。
愛犬に与える際には、やけどしない温度か確認し、喉に詰まらないよう小さくカットして与えましょう。
低カロリーだからと寒天を多量に与えると、お腹がふくれて主食のフードが食べられなくなってしまうかもしれません。
寒天自体は高栄養な食材ではないので、主食のフードを規定量食べられず栄養不足にならないよう、寒天は愛犬の様子を見ながら少量ずつ与えましょう。
犬のかさ増しダイエットの注意点


かさ増しダイエットをするにあたり、気をつけなければいけないポイントをご紹介します。
犬が食べてはいけない食材がある


人間が食べている食材の中には、犬に与えてはいけないものも存在します。
以下の食品は、絶対に犬に与えないでください。
- ネギ類(玉ねぎ・長ネギ・にらなど)
- ぶどう・干しぶどう
- チョコレート・ココア
- カフェイン
- アルコール
- キシリトール
- アボカド
- 香辛料
- マカダミアナッツ など
これらを犬が食べると、中毒症状をおこし、死に至ることもあります。
間違えて食べてしまった場合は、早急に動物病院を受診してください。
かさ増しの量はおやつも含めて10%までとする
かさ増し食材とおやつの量は、愛犬の1日に必要なカロリー量の10%までとします。
主食のフードと置き換えですので、必ずかさ増しとおやつの分のフードを減らしましょう。
フードを減らさずにかさ増し食材とおやつを与えていると、カロリー過多になってしまいます!
食材は加熱して消化しやすいようにカットする


かさ増しダイエットに適している食材は、今回ご紹介したもの以外でも、食物繊維が豊富に含まれていることが多いです。
犬は繊維質を消化することが苦手なので、特に食物繊維を豊富に含む野菜を与えるときは、与え方に注意しましょう。
野菜は加熱して、小さくカットしたり細かくきざんで与えると、消化しやすくなります。
基本的には加熱して与えるのですが、例えばトマトやきゅうりなどの生で与えてもよい野菜は、皮をむいて細かくカットしたりすりおろして与えると安心です。
また、肉や魚は必ず加熱し、小さくカットするか細かくほぐしてから与えてください。



食材はまとめて加熱し、小分けに冷凍保存しておくと便利です!
アレルギー、持病がある犬は注意する
食物アレルギーは、タンパク質に対して免疫が異常に反応することで発症します。
肉・魚・大豆製品などタンパク質が豊富に含まれる食材はもちろん、野菜にも極少量タンパク質が含まれているものもあるので、与える際には注意が必要です。
かさ増しする食材をはじめて与えるときは、アレルギー反応がでないか様子を見ながら少量づつ与え、他に新しい食材を与えないようにしましょう。
そうすることで、もしアレルギー症状がでた時に、どの食材が原因なのか特定できます。
- 皮膚が赤い
- 身体のかゆみ
- 特定の部位をかきむしったりかんだりする
- 毛が抜ける
- 嘔吐
- 下痢
- 1日の便の回数が多い
- 食欲不振 など
アレルギー症状は数日たってから現れることもあります。
なにかしらの症状がでた場合は与えるのをやめ、動物病院を受診しましょう。
また、持病がある犬や服薬中の犬は、かさ増しダイエットをする前に、与える食材についてかかりつけの獣医師に相談しましょう。
かさ増しする他にオーナー(飼い主)ができること


ダイエットをするにあたり、かさ増しとともにオーナー(飼い主)さんが愛犬のためにできることあります。
ぜひ参考にしていただき、愛犬のダイエットを成功させましょう!
運動の時間を増やす


ダイエットは、「食事」と「運動」の両方を取り組むことで、効果を発揮します。
かさ増しダイエットとともに、いつもより多く運動してみましょう。
ダイエットのために特別な運動をしなくても、日々の散歩も少し意識すればよい運動になります。
散歩の時間を増やしたり、いつもより早足で歩いたり、上り坂を散歩コースに入れてみるのもいいですね。
また、室内でボール投げをしたり、おもちゃの引っぱり合いなどをすると、オーナーさんと遊びながら楽しく運動することができます。
年齢や身体的な理由によっては、急に運動量を増やすと体に負担がかかる場合もありますので、かかりつけの獣医師に相談しながら少しずつ運動量を増やしていきましょう。
1日の食事の回数を増やす
1日に与えるごはんの回数を増やすことは、愛犬の食への満足感につながります。
ごはんの回数を増やすときは、1日に与えるごはんの量は変えず、1食のごはんの量を減らしましょう。
1食のごはんの量は減っても、ごはんを何回ももらえる方が、犬は嬉しいかもしれません。



ごはんが1日2回なら、まずは3回に増やしてみましょう。
早食い防止用の食器を使う


フードを早食いするとあまり満腹感を感じられないため、太りやすい傾向にあります。
愛犬が早食いをしている場合、まずはフードを入れる食器を変えてみましょう。
深い食器よりも、広くて浅い食器の方が食べにくいので、浅い食器に変更するのも早食い予防に効果的です。
また、様々な形状の早食い防止用の食器が販売されていますので、そちらを使ってみるのも良いですね。
おやつを見直す
愛犬の喜ぶ姿が嬉しくて、ご褒美やおやつの時間など、ついついおやつを与えすぎていませんか?
ダイエット中のおやつは、種類や量に留意して与えましょう。
- 低カロリーのおやつにする
- なるべく糖質が多いおやつ(クッキーなど)は避ける
- ジャーキー(乾燥した肉類)は意外とカロリーが高いので量に気をつける
- おやつの代わりにドッグフードを与える
- かさ増し用のトッピングとおやつを兼用する
前述しましたが、1日のおやつの量は、かさ増しのトッピングと合わせて愛犬の1日に必要なカロリー量の10%までです。(計算式はこちら)
犬にとっておやつは1日の楽しみのひとつですので、カロリーオーバーにならないように工夫してみましょう!
低カロリーのフードに変える


ダイエット用のドッグフードは、低脂肪・低カロリー・高タンパク質で、食物繊維が豊富に含まれていることが特徴的です。
現在与えているフードから低カロリーのダイエット用のフードに変えることで、かさ増し食材の有無にかかわらず、カロリー摂取を抑えることができます。
ここで、おすすめのダイエット用ドッグフードを2つご紹介しますね。
おすすめ①「yum yum yum! シニア&ライト チキン ドライタイプ」
- カロリー:327kcal/100g
- タンパク質: 23.3%以上、脂肪:5.0%以上、繊維:3.9%以下
- 粒の大きさ:0.6~0.7cm
- 原産国:日本
- 総合栄養食
- チキン、馬肉の2種類の味がある
- ノンオイルコーティング
- だしの香りがして嗜好性が高い
商品名のとおり、ダイエットしている成犬やシニア犬(10歳以上)に向けてつくられたドッグフードです。
脂肪分をカットしたフードで、皮膚や胃腸、関節の健康維持に配慮されています。
愛犬に健康的にダイエットさせたい方におすすめのドッグフードです。
おすすめ②「ナチュラルハーベスト レジームスモール チキン」
- カロリー:286kcal/100g
- タンパク質:25.0%以上、脂質:5.0%以上、繊維:10.0%以下
- 粒の大きさ:約0.8~1.2cm(厚み約0.5~0.8cm)
- 原産国:アメリカ
- 総合栄養食、食事療法食
- チキン、ラムの2種類の味がある
- L-カルニチンを配合
日本とアメリカの獣医師が共同で開発した食事療法食ですが、総合栄養食としても基準を満たしているドッグフードです。
低カロリー・低脂肪・高タンパク質で食物繊維が豊富に含まれているフードで、腸や関節、被毛の健康維持にも配慮されています。
本腰を入れて愛犬のダイエットに取り組みたい方におすすめのドッグフードです。
まとめ
今回は、かさ増しダイエットについて詳しく解説しました。
かさ増しダイエットは、愛犬のごはんの一部を低カロリーな食材に置き換えることで、食事の量を減らさずに健康的にやせることができるダイエットです。
愛犬がストレスを感じず無理なくやせられるよう、じっくりとダイエットに取り組んでいきましょう。
愛犬のダイエットに取り組みたい方や、かさ増しダイエットに興味がある方が、この記事を参考にかさ増しダイエットを実践していただけたら幸いです!






