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犬はきゅうりを食べられる!アレルギーや腎臓病・結石の犬は注意!

犬はきゅうりを食べられる!アレルギーや腎臓病・結石の犬は注意!

夏野菜でありながら1年中販売されているきゅうりは、手に取りやすい身近な野菜ですよね。

きゅうりは犬に害のある成分が含まれていないため食べることができますが、腎臓病や尿路結石症を患っている犬は注意が必要です。

今回は、きゅうりを食べる際に注意が必要な犬について、ペットフーディストの観点から解説します。

目次

きゅうりの主な栄養素

きゅうりの主な栄養素はこちらです。

  • 水分
  • ビタミンK
  • カリウム
  • ビタミンC
  • βカロテン
  • 食物繊維
  • ホスホリパーゼ 

栄養素の解説や注意点は、以下の記事をご覧ください!

持病がある犬はきゅうりに注意する

きゅうりは約95%が水分でできており、犬に害のある成分は含まれていません。

しかし、病気によってはきゅうりの成分が有害となることもあるのです。

ここでは代表的な2つの病気をとりあげます。

腎臓病

体内の水分量を調節する機能があるカリウムは、犬に必要な栄養素のひとつです。

カリウムは、腎臓でろ過される電解質なので、腎機能が低下していると、尿でカリウムを排出することができずに体内で蓄積され、高カリウム血症になる可能性があります。

高カリウム血症は、重症化すると不整脈や心停止のおそれがある病気です。

そのため、腎臓病(慢性腎不全)の犬は、カリウムの過剰摂取を避け、腎臓に負担をかけないようにする必要があります。

腎臓病は他にもタンパク質やリンの摂取制限があるのですが、それよりも慢性腎不全が進行した状態から、カリウムの摂取制限が必要になるといわれています。

カリウムは腎臓病とかかわりがある栄養素ですが、きゅうりに含まれるカリウムは100gあたり約200mgと、カリウムを過剰摂取するほど含まれていません。

しかし、どの程度のカリウム摂取制限が必要なのか個々によって違いますので、きゅうりを与える際はかかりつけの獣医師に相談してください。

尿路結石症

きゅうりには、少量のシュウ酸やマグネシウムが含まれています。

適量を与えていれば、きゅうりを食べてシュウ酸カルシウム結石になる可能性は低いでしょう。

それでは、尿路結石症の治療中の犬や、結石ができやすい犬は、きゅうりを食べてもよいのでしょうか。

結石ができる主な原因は、タンパク質やカルシウム、リン、シュウ酸、マグネシウムなどの過剰摂取と、水分不足です。

尿路結石の治療をしている犬は、獣医師の指導のもと、ほとんどが食事療法で結石ができないようにしています。

尿路結石の療法食使用中は、他の食べ物を与えないことが原則なのですが、シュウ酸などのミネラルの成分が少ない食材を少量ならば与えることができるので、きゅうりを食べることは可能です。

療法食のみとわかっていても、どうしてもおやつを与えたい時もありますよね…。

尿路結石は、療法食の使用のほかに水分を適正量摂取することが重要ですので、そういう点でも、水分が多く含まれているきゅうりは少量ならば与えてもよい食材です。

食材をゆでることでシュウ酸は減らせます!
きゅうりを食べる大きさにカットしてからたっぷりのお湯でゆでると、シュウ酸が溶けだしやすくなっておすすめです!

個々によって尿路結石の症状が違いますので、きゅうりを与えてよいのかは、かかりつけの獣医師に相談してください!

きゅうりでアレルギー症状はでる?

きゅうりは犬に害がある成分は含まれていませんが、きゅうりを食べてアレルギー症状がでる犬もいます。

はじめてきゅうりを与えるときは、アレルギー反応がでないか、様子を見ながら少量づつあげましょう。

アレルギーの主な症状は以下のとおりです。

アレルギーの主な症状
  • 皮膚が赤い
  • 身体のかゆみ
  • 特定の部位をかきむしったりかんだりする
  • 毛が抜ける
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 1日のうんちの回数が多い
  • 食欲不振   など

これらの症状は、消化不良が原因でおこっている可能性もあるので、一概にアレルギー反応とはいいがたいのですが、きゅうりを食べていつもと違う様子がみられたら、かかりつけの動物病院を受診してください。

また、ウリ科の食材を食べてアレルギー症状がでた犬は、同じウリ科であるきゅうりを与えるのはやめましょう。

ウリ科の食材は、かぼちゃ、ズッキーニ、とうがん、ゴーヤ、スイカ、メロンなどがあります。

銅を制限した方がよい犬種は注意する

銅はミネラルのひとつで、体内の多くの代謝反応に必要な成分であり、犬にとっても大切な栄養素です。

きゅうりには比較的多くの銅が含まれていますが、通常のごはんやおやつで、銅を過剰に摂取することはありません。

しかし、銅が過剰に肝臓に蓄積してしまう遺伝性の病気が、一部の犬種にあることがわかっています。

銅に注意した方がよい犬種
  • ベドリントン・テリア
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • ダルメシアン
  • ラブラドール・レトリーバー
  • ドーベルマン・ピンシャー
  • コッカー・スパニエル  など

これらの犬種は、銅を摂取する際に注意が必要です。

心配な方は、獣医師に相談してみましょう。

まとめ

今回は、犬にきゅうりを与える際に気をつけなくてはならない病気についてまとめました。

きゅうりは犬が食べても害のない食材ですが、病気で食事制限をされている犬や、服薬中の犬は、かかりつけの獣医師と相談してから与えましょう。

また、アレルギー反応はどの食材でも出る可能性がありますので、少量づつ与えて、愛犬をよく観察してくださいね。

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