オーナーさんアレルギー用の療法食をかたっぱしから試しても、愛犬の嘔吐や下痢、皮膚炎がおちつかない…



食べられるものがどんどん減っていって、この先どうしたらいいかわからない…
今、そんな出口の見えない不安の中にいませんか?
かつての私も、愛犬が2歳のときに嘔吐や下痢を頻繁に繰り返すようになってから、ほとんどのフードや食材が体に合わず、途方に暮れていました。
しかし、かかりつけの動物病院でたまたま受けたエコー検査で、思いもよらなかった事実を知ることになります。
それは、食後12時間たっても、胃にフードがたくさん残っているという信じられない光景でした。
そこで今回は、アレルギー療法食ですら全滅したわが家が、どのようにしてその事実にたどり着いたのか…愛犬に症状が出てからの4年間の道のりを振り返る、最初の一歩についてお話しします。
- 療法食・市販フード・食材のほとんどが、愛犬の体に合わなかった現実
- エコー検査でわかった、胃に食べ物が残っていたという当時の状況
- 愛犬の食の細さは、「食べたくても食べられない」という可能性
愛犬の体に合うフードがほとんどなく、嘔吐や下痢、皮膚症状で悩んでいるオーナー(飼い主)さんは、ぜひ最後までご覧ください!
- 本記事は、わが家の愛犬の体験と個人の研究に基づく記録で、特定のフードやサプリの効能を保証するものではありません。
- 犬の体質はそれぞれ異なります。食事療法や体調については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。



ブログのシステム上、どうしても広告の案内が表示されてしまうのですが、この連載記事(全5回)の中には、特定の商品の宣伝は一切ありません。かつての私と同じように、愛犬の食生活で深く悩むオーナーさんへ、わが家が歩んだリアルな経験と知識をお届けしたくて書いた記録です。
突然の異変:犬の食物アレルギーを疑う嘔吐と下痢


愛犬は元々食が細く、ごはんを喜んで食べる子ではありませんでした。
遊び食べをしてごはんを残す、おやつは食べるのにごはんは食べない…。
そんな愛犬は常に痩せていましたし、食べない姿に悩む日々でした。
ドライフードやウェットフード、トッピング、特別な日には手作りごはんなど、食べないながらも少しずつ慎重に新しい食材にも挑戦していたのですが、中には体に合わない食材もあって、嘔吐や下痢をすることも…。
体に合わない食材やフードをチェックしながら、愛犬が喜んでごはんを食べる姿を見たい一心で突き進んできましたが、愛犬が2歳を迎える頃、急に今まで食べていたものが体に合わなくなってしまいます。
2歳で愛犬の体質が急変
その日は急に訪れました。
いつも通り、ドライフードと茹でた牛もも肉をトッピングしたごはんを与えたところ、ひどい下痢をしてしまいす。
牛肉もドライフード(当時の)も、今まで食べても下痢をしたことがなかったのですが、あまりにもひどい下痢で、慌ててかかりつけの動物病院を受診しました。
獣医師に事情を説明したところ、
「牛肉アレルギーの疑いがある」
「今までふつうに食べていたものも、急にアレルギー症状が出ることがある」
という話しを受けます。
そのため牛肉は与えないようにしたのですが、この日を境に今まで食べてきた食材も体に合わなくなり、嘔吐や下痢の症状が出てしまいました。
症状が出るたびにかかりつけの動物病院を受診し血液検査をしてもらいましたが、特に悪いところは見受けられなかったため、この症状は他の病気ではなくやはり食物アレルギーだろうという診断でした。
どの食材が原因かわからず苦悩する
「アレルギーだろう」と診断され、獣医師からは療法食を勧められましたが、
「どの食材が原因なのか知るためにアレルギー検査を受けたい」
と相談すると、獣医師から、
「アレルギー検査はあまりお勧めできない」
「アレルギーの血液検査では擬陽性・擬陰性が出ることもあるので、費用が高額な血液検査はおすすめしていない」
「アレルギーの場合、除去食試験が1番信頼できる検査」
と、説明を受けます。



動物病院によって、アレルギー検査への考え方は違います。
わが家のかかりつけでは、「血液検査はしない」という方針でした。



血液検査は賛否両論ありますが、除去食試験はどの動物病院でも勧められる検査方法です。
そんな中、当時食べていた主食のドライフードまで下痢の症状が出て、いよいよ食べられるものがなくなってしまい、途方に暮れます。
フードジプシー:療法食から市販フードまで全滅


何だったら食べられるのか、何を食べたらいけないのかがわからず、不安だけが募っていきますが、ここから、愛犬と私の果てしないフードジプシーの日々が始まりました。
終わらない除去食試験
愛犬の体に合うフードを見つけるため、かかりつけの獣医師の指導のもと、除去食試験をはじめます。
今まで食べたことがないタンパク質を使ったフードを6~8週間ほど与え、皮膚・消化器症状が改善するかどうか確認する試験です。
除去食試験の間は、指定のフードと水のみを与えます。
除去食試験は、食べても症状が出ないフードを探し出すものなので、アレルゲンは特定できません。
愛犬の症状の原因はどの食材なのか知りたかったので、気の焦りはありましたが、この現状を打破するため、除去食試験を地道にはじめることにしました。
まずは、かかりつけの獣医師から勧められた療法食を試しますが、「最低でも1~2ヶ月試して」と言われていたものの、1ヶ月もたたずに嘔吐やひどい下痢の症状が出てしまいます。
違う療法食に変えても、また嘔吐やひどい下痢をし…先が見えない除去食試験を繰り返し、時間だけが過ぎていきました。



独学で犬のごはんの勉強をしていた私が、資格を取る決意をし、本格的に勉強をはじめたのは、この頃からでした。
療法食も全滅
かかりつけの獣医師から勧められた療法食をひとつずつ試していきますが、見事に全滅。
食べてすぐに症状が出るものもあれば、1~2ヶ月ほど続けた後にゆるやかに症状が出てくるものもありました。
あまりにも愛犬の体に合う療法食がないので他の病気も疑いますが、血液検査も特に異常がなく、獣医師も困惑しているようでした。
ここまで嘔吐や下痢が続いていると、IBD(炎症性腸疾患)の疑いもある、という話しもされます。
腸が炎症する原因不明の慢性腸炎で、完治が難しい病です。
特定する病気が他にない場合に、総合的に判断されます。
IBDの場合、ステロイド剤などを長期服用して治療します。



「IBDの疑い」という段階でのステロイド剤の使用は、短期間だけだとしても極力避けたいと思っていました。
そこで、獣医師の許可を取り、ステロイド剤の服用をなんとか回避するため、愛犬の体に合う市販のフードを必死に自分で探します。
必死で探し当てた唯一の市販フード
市販のドッグフード探しは、最初から難航します。
そもそも、療法食をはじめる前から市販のフードは探していたので、これ以上探せるのか不安でした。
評判の良いフードや新しく販売されるフードを見つけては原材料をチェックし、主原料であるタンパク質が異なるものだけではなく、炭水化物やオイル、野菜、果物が異なるものまで、愛犬の体に合いそうなフードを片っ端から試しました。
それでも、食べて数日~1ヶ月前後でまた嘔吐やひどい下痢をしてしまい…。
フード探しは雲をつかむような作業で、何度も心が折れそうになりました。



ドッグフードがだめなら手作り食に…とも思いましたが、そもそもどの食材が体に合わないのかわからないのに、手作り食に移行はできません。



食材を試す前に、「これなら食べられる」という、栄養バランスが良い食事を見つけることが先決です!



まずは愛犬の体に合うドッグフードを探すことに専念し、フードが見つかってから食材をひとつずつ試していくことにしました。
そのような時に、お腹の健康をサポートする、総合栄養食のドッグフードと出会います。
主原料であるタンパク質も、炭水化物やオイル類も、今まで症状が出たものではなかったため、早速試してみることにしました。
すると、排便の回数が1日3回だったところから1日1回に変わり、便の状態にも変化が見られます。
その様子からも、愛犬にはこのフードが合っていると、確かな手応えを感じました。



やっと見つけた!
本当に嬉しかったです!!
かかりつけの獣医師にも報告し、このお腹サポート食で、しばらく様子を見ることになりました。
その後、食べムラはあるものの、嘔吐や下痢の症状は落ち着いた状態を維持できていたので、このフードが愛犬の体に合っていると強く実感します。
そして、お腹サポート食をしばらく続けて愛犬の体調も整ってきたところで、獣医師の指導のもと、ようやく食材をひとつずつ試していくことになりました。



その食材が体に合うかどうか確認するため、主食のフード(お腹サポート食)と水、1種類の食材を少量…この3つのみを1ヶ月前後与えます。
しかし、数日から数週間で嘔吐やひどい下痢をし、見事にほとんどの食材が体に合いませんでした。



体に合っていた食材は、馬・鹿・羊。
特に、米・じゃがいも・かぼちゃ・豆類などの炭水化物、野菜類は全滅でした。
数種類のタンパク質しか体に合わない状態では、手作り食はできません。
フードローテーションができるように新たなフードを探したくても、これだけ体に合わない食材が多いと、探すことができません。
なにより、たび重なる嘔吐や下痢で辛そうな愛犬を間近で見て、
「こんなに辛い思いをさせてまで、食材を探す必要があるのか」
と毎日悩み続けます。



今、体に合っているフードが見つかっているんだから、無理して探さなくても…と、日々葛藤していました。
しかし、お腹サポート食を与えていく中で、2ヶ月に1回ほど軽い下痢をすることがあったり、また、1年ほどたった頃には、はじめて皮膚症状(赤みやフケ)が出てきてしまいます。
驚きの理由:愛犬のエコー検査で見えた胃に残ったフード


愛犬の体に合っていたお腹サポート食も、長く与え続けている内に軽い皮膚症状が出てきてしまったため、慌てて新しいフードを探しました。
かかりつけの獣医師から新たにお勧めされた療法食はすぐに下痢をしてしまいましたが、あるとき市販のアレルギー用療法食を見つけます。
その療法食は、タンパク質も炭水化物も今まで食べたことがなかった食材を使用していたので、このアレルギー用療法食に望みをかけてみることにしました。
最初はよかったのですが、しばらく与えていると、今までに見たことがないくらい便が硬く、1日に何度も排便するようになります。
このアレルギー用療法食には食物繊維が多く含まれているので、それで便が硬くなるのだろうと思っていましたが、愛犬の便の状態に、このままこのフードを続けていくべきか悩みました。



愛犬の体に合うフードが新たに見つかるだろうか…もう少し様子を見ようか…と、ぐるぐると思い悩みました。
そんなときに、かかりつけの動物病院で受けた健康診断で、私の一言からエコー検査もしてもらうことになったのですが…この検査が愛犬と私の大きな転機となります。
食後12時間も胃にフードが残る異常事態
かかりつけの動物病院で健康診断を受けている際、獣医師になにげなく話した、
「もともと食べない子で、食べたり食べなかったりをパピーの頃からずっと繰り返しているせいか、なかなか体重が増えない」
という私の一言がきっかけで、急遽お腹のエコー検査をすることになります。
もともと健康診断のために朝食を抜いて受診したので、本来なら昨日の夕食から12時間以上たっていて、胃の中には何もない状態のはずでした。
しかし、エコーで診てもらうと、胃の中にフードがたくさん詰まっていたのです。
獣医師から言われた、
「胃の中にこれだけごはんが残っているから食べないんだね」
「お腹がすかないわけだ」
という言葉は、今でも鮮明に覚えています。
アレルギーの影に潜むもう一つの可能性
エコーの検査で、大腸や小腸はしっかり動いていたため、獣医師からは、
「何かの病気というよりは、消化ができていない」
と言われます。



愛犬はパピーの頃から食が細く、ごはんに興味がない子でした。
食べたり食べなかったりを繰り返して、常に痩せていました。



でももしかしたら、本当はごはんを食べたかったのに、消化ができずに食べられなかった…。
そう考えると、腑に落ちます。
では、愛犬を苦しめている、嘔吐や下痢、皮膚症状は…?
ほとんど食べられるものがないことと、今回わかった消化不良、そしてアレルギーは、どんな関係があるのでしょうか…。
たまたま受けたエコー検査によって、暗闇のトンネルの中にいた私たちに光が差しました。
ここから、歯車が動き出します。
まとめ
答えを追い求めた4年間の道のりを振り返ると、エコー検査で見つかった消化不良という事実が、すべてのはじまりでした。
あらためて、この記事の要点を整理します。
- 療法食・市販のフード・食材のほとんどが愛犬の体に合わず、嘔吐や下痢、皮膚症状が出る
- エコー検査でわかった、胃に食べ物が残っていたという当時の状況
- 愛犬の食の細さは、「食べたくても食べられない」という可能性がある
愛犬を長く苦しめてきた嘔吐・下痢・皮膚症状。
ここから、消化不良と向き合うことで、大きく変わっていきます。
次回は、私が実際に行った方法と、愛犬が完食できるようになった経緯について、詳しくお話しします。
ぜひ、続きも読んでいただけましたら幸いです!
この記事は連載の第1回です。続きはこちらをご覧ください!










