オーナーさんフードを変えても皮膚のかゆみやお腹の弱さがすっきり治らない…



薬を飲むと落ち着くけれど、やめるとまた症状が戻ってしまう…
今、愛犬の繰り返す皮膚トラブルや、なかなか安定しないお腹の弱さ(嘔吐・下痢・軟便など)について、不安や焦りを抱えていませんか?
前回の記事では、腸内細菌検査の結果をもとに、愛犬に合わせた腸活を継続したことで、徐々に軟便の頻度が減り、体に合わなかった食材も食べられるようになるなど、嬉しい変化が現れたことをお伝えしました。
今回は、初回の検査から半年間ケアを継続して受けた2回目の検査結果と、その後の愛犬の体調や皮膚の変化についてお話しします。
腸内ケアと基礎体力作りを大切に続けてきたことで、体調を大きく崩すことが減り、全身に広がっていた皮膚症状も下半身と足の一部に落ち着くなど、愛犬の体質は着実に整ってきました。
- 2回目の検査で見えた、腸活の成果と新たな課題
- 毎食のケアを継続し、免疫力が高まって活動的になった愛犬の様子
- 全身に広がっていた皮膚症状が、下半身と足の一部のみに落ち着いた経過
- 3回目の検査結果を待ってから、新しいフードを試すという選択
愛犬のアレルギーや繰り返す皮膚トラブルに悩んでいるオーナー(飼い主)さんは、ぜひ最後までご覧ください!
- 本記事は、わが家の愛犬の体験と個人の研究に基づく記録で、特定のフードやサプリの効能を保証するものではありません。
- 犬の体質はそれぞれ異なります。食事療法や体調については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。



ブログのシステム上、どうしても広告の案内が表示されてしまうのですが、この連載記事(全5回)の中には、特定の商品の宣伝は一切ありません。かつての私と同じように、愛犬の食生活で深く悩むオーナーさんへ、わが家が歩んだリアルな経験と知識をお届けしたくて書いた記録です。
この記事は、愛犬の体質と向き合ってきた道のりをつづった連載の第5回です。
はじめての方は、 ぜひこれまでの連載からご覧ください。
ほとんどの食品が体に合わず、嘔吐や下痢、皮膚症状に悩まされてきた愛犬ですが、エコー検査を機に消化不良という事実が判明します。
犬の消化吸収について深く学んだ私は、愛犬が長年食が細く完食できなかったのは、消化不良のせいかもしれないという疑念を抱きました。
そこで、食事に消化酵素サプリを取り入れると、毎食ペロッと完食できるようになったのです。
しっかり栄養を吸収できるようになった愛犬は、日々の排便の状態が安定するようになり、みるみる活動的になって、体重も増加し、毛量や毛色にまで素晴らしい変化が現れ始めました。
これまでの愛犬の体の不調は腸内環境の悪さが原因かもしれないと考えた私は、腸内細菌の検査を受ける決断をします。
検査結果の数値をもとに、愛犬の今の状態に合わせた腸活を続けていくなかで、体質そのものに少しずつ嬉しい変化の兆しが見えはじめました。
愛犬のアレルギー疑いから消化不良が判明するまでの話はこちらです(連載の第1回)
消化酵素のサプリを取り入れ毎食ペロッと完食するまでの話はこちらです(連載の第2回)
全身に栄養が巡り愛犬の体に嬉しい変化が見られた話はこちらです(連載第3回)
初めての腸内細菌検査を受け、愛犬の体質に変化の兆しが見えはじめた話はこちらです(連載の第4回)
2回目の腸内細菌の検査結果と愛犬の新たな課題


初回の腸内細菌検査の結果をもとに、ヨーグルトや消化酵素・腸活サプリなど、今の愛犬に必要なことを続けてきた結果、徐々に軟便の頻度が減ってくるという嬉しい変化がありました。
しかし、依然として皮膚症状は悪化したままだったので、愛犬の腸内環境は良い状態ではないのだろうと考えていたのです。
初回の検査から半年がたった頃、現在の愛犬の腸内環境をもう一度把握したいと思い、2回目の腸内細菌検査を申し込みます。



それでは14枚のレポートの中から、愛犬の症状(消化器、皮膚のトラブル)に関連すると思われる細菌の解析結果を、写真とともにお伝えしますね!
プレバイオティクスとヨーグルトがもたらした成果
1回目の検査結果を受け、愛犬の腸内にいる常在菌グループの正常化を目指すため、複数のプレバイオティクス(オリゴ糖、イヌリンなど)や生きた酵母などが配合されたサプリと、プロバイオティクス(善玉菌)であるヨーグルトを、これまで毎日与えてきました。



プレバイオティクスとプロバイオティクスを合わせて摂取することで、プロバイオティクスを増やすことが期待できます。
ごはん(プレバイオティクス)を食べると腸内にいる善玉菌(プロバイオティクス)が元気になる、ということです。
その成果が、今回の検査結果のデータとして現れています。


1回目と比較して、2回目の検査の方が、酪酸菌・乳酸菌ともに目安値を超えて増えていることがわかります。
こうした腸内の味方となる菌の増加に合わせるように、もうひとつの大きな変化が見られました。
前回の検査で軒並み数値が高かった(悪かった)病原性細菌です。


未だ課題のある菌も見られますが、全体的には病原性細菌の多くが減少傾向にあり、前進を感じられる結果となりました。
そのなかでも、私が最も心配していたレンサ球菌と黄色ブドウ球菌の数値はこちらです。


1回目の検査では目安値を大幅に超え、今後の大きな課題となっていたのですが、今回はほとんど検出されませんでした。



レンサ球菌と黄色ブドウ球菌は、消化器トラブルやIBD、皮膚症状に関連すると言われている菌です。



愛犬の症状に大きく関わっているであろう菌なので、今回の結果にホッとしています。
乳酸菌群の増加は、レンサ球菌の抑制に貢献するそうです。
プレバイオティクスのサプリとヨーグルトを毎日与え続けたことが、乳酸菌をふやし、レンサ球菌の抑制という確かな変化に結びつきました。
このように、腸活によって嬉しい変化が見られた一方で、引き続き課題となる菌も存在します。
検査結果で見えた課題と新しい腸活サプリの導入
まず気になったのが、数値自体は増えていた酪酸菌のバランスです。
1回目と比べて数値は伸びていたものの、酪酸菌の構成バランス自体は依然として悪く、腸内の健康にとって非常に重要な細菌の育成は、引き続きこれからの課題となりました。
そして、今回の検査で最も大きな問題となったのが、R.グナバス、プロテウス属、ディフィシル菌です。


1回目の検査でも目安値を超えて数値が高かった(悪かった)のですが、今回も更に数値が上がっています。
R.グナバスとプロテウス属は、消化器・皮膚トラブルや、IBDに関連する菌とされており、数値の増加は双方への影響が懸念されるポイントです。
対するディフィシル菌は、代表的な薬剤耐性菌として知られ、抗生物質の副作用として大増殖することがあり、消化器トラブルを引き起こします。
この3つの菌の抑制が、今後愛犬の大きな課題となるのは間違いないでしょう。
そしてもうひとつ、未分類の領域が増えすぎているということも、愛犬の腸内環境を悪化させている大きな問題でした。
- 薬剤耐性菌などの変異株の可能性がある
- 抗生物質投与の蓄積の結果として増加すると考えられる
(※抗生物質の影響は永続的に残ると考えられており、どこまで回復できるかは、投薬前の犬の腸内環境の良し悪しに関係する) - 腸内で起きている異変のバロメーターである
未分類の領域は、本来の常在菌たちの回復によって抑制される傾向がありますが、逆に未分類の領域の占有によって、常在菌たちが増えづらいという可能性もあるそうです。
これらの大きな課題の対策として、以下のようなレポートも提示されました。


1回目の解析結果と同様で、極端な腸内細菌のバランスを正常化させるため、引き続き複数のプレバイオティクスとプロバイオティクスを摂取すること、食物繊維を与えることを勧められます。
プレバイオティクスは、増えすぎてしまった菌の抑制と、減ってしまった菌の育成を同時に進めてくれるので、課題が浮き彫りになった今の愛犬には欠かせない選択肢です。
1回目の検査後からプレバイオティクスのサプリを毎食与えてきましたが、成果がでた菌もあれば課題が残る菌もありました。
そこで今回の解析結果を受け、愛犬の腸内環境を整えるため、新たなプレバイオティクスのサプリ(4種類のオリゴ糖原末と生きたフルーツ酵母が配合された、この企業のオリジナルサプリ)を購入し、与えはじめます。



わが家で与えているサプリは愛犬の体に合っていましたが、すべての子に合うとは限りません。
どんなに優れた商品でも、体質や健康状態などによって、合う・合わないの個体差は必ずあります。
大事なのは、わが子の様子をじっくり観察し、その子にとっての正解を見極めてあげることです。
愛犬の腸内環境に向き合う獣医師の提案と私の選択


愛犬の腸活をずっと見守ってくださっている転院先の獣医師にも、今回の検査結果をお伝えしました。
手放しでは喜べない結果に一緒に残念がってくださりつつ、これからの愛犬の腸活について提案されたのが、腸活サプリ(プレバイオティクス)の給与量を増やすことでした。
また、プレバイオティクスサプリとヨーグルトの組み合わせだけでなく、納豆などの発酵食品や、野菜などの食物繊維も与えてみるようアドバイスを受けます。
しかし愛犬は、豆類でひどい下痢をしたり、高食物繊維のアレルギー用療法食を食べて様々な症状が出てしまった過去があるので、与えるのは不安だと獣医師に伝えると、やはりヨーグルトと新しく変えたサプリを続けて様子を見ることになりました。



その後プレバイオティクスのサプリは、給与目安内ではありますが、少し増やして与えています。
腸活で目指す愛犬の体質の変化とこれからの挑戦


愛犬は2歳の頃からほとんどのフードや食材が体に合わず、ひどい嘔吐や下痢を繰り返し、皮膚症状も一向に治まる気配を見せませんでした。
当初はアレルギーだろうと言われていましたが、腸内細菌の検査やサプリメントによる体の変化によって、愛犬を苦しめてきた症状は、腸内環境の悪さからなのではないかと思いを一層強くしていきます。
そう確信するに至ったのは、愛犬の体に更なる変化が現れたからでした。
日々のケアがもたらした愛犬の体質の変化
ヨーグルトとプレバイオティクスのサプリ、そして消化酵素サプリを毎食続けながら、基礎体力作りにも取り組んできたことで、愛犬の体調は着実に整ってきました。
以前にも増して活動的に過ごすようになり、体調を崩すことも少なくなって、愛犬自身の免疫力が確実に高まっていることを実感しています。
また、全身に広がり治まる気配がなかった皮膚症状も、下半身と足の一部のみと落ち着いてきました。
愛犬の様子を見守り支えてくださった転院先の獣医師にも、
「これからの(ケアの)道筋が見えてきたね」
「薬に頼らず、ここまでよく頑張ったね」
という言葉をかけていただき、まだ手放しで喜べる状態ではないものの、ここまでの愛犬との歩みは無駄ではなかったのだと、報われたような気持ちでした。
愛犬の調子が整ってきたので、新しいドッグフードを試してみたいと獣医師に相談したところ、ここで調子を崩すと回復までに時間がかかるため、まずは3回目の腸内細菌検査の結果を待ってから判断することになりました。
何でも食べられる未来を目指して
アレルギー疑いからはじまった愛犬との4年間の道のりは、出口の見えない暗闇のトンネルの中にいるような感覚でした。
何を信じたらいいのか、自分がしていることは本当に愛犬に合っているのか…大きな不安を常に抱えながら、無我夢中で走り続けてきました。
愛犬の症状はアレルギーなのか、それとも全てが腸内環境の悪さからなのかは、獣医師でも断定できることではないと思っています。
しかし、試行錯誤してきたこの4年間で、愛犬の症状が良い方向に変化していったことは、まぎれもない事実です。
腸内環境が整うことで、ヨーグルトや鶏肉のように、他の食材やフードも愛犬の体に合うように変化するのでしょうか。
まずは、3回目の腸内細菌の検査に向けて、これまでと変わらず、今できることを精一杯していこうと思います。
新しい主食のフードを試し、そして、ゆくゆくは何でも食べられるようになることを目指して!
愛犬と私の挑戦は、これからも続いていきます!!



この私たちの4年間の歩みは愛犬のケースであって、アレルギー症状に悩んでいる全ての犬に当てはまることかは定かではありません。
しかしわが家の体験が、昔の私のように、必死に情報を探しているあなたのお役にたてていたのならば幸いです!
まとめ
腸内ケアと基礎体力作りを大切に続けてきたことで、愛犬の体調は着実に整ってきました。
あらためて、この記事の要点を整理します。
- 2回目の検査では、腸活の成果と新たな課題の両方が見えた
- 毎食のケアを継続したことで免疫力が高まり、以前にも増して活動的になった
- 全身に広がっていた皮膚症状が、下半身と足の一部のみに落ち着いた
- 3回目の検査結果を待ってから、新しいフードを試すか判断する
連載はここで一旦終わりますが、愛犬と私の歩みはまだまだ続きます。
3回目の腸内細菌の検査を終え、愛犬の症状が今後どうなっていくのか…私たちの挑戦やその後の経過も、またお伝えできればと思っています。
これまで連載を読んでくださり、ありがとうございました!








