愛犬がお皿から水を飲まないと、心配になるオーナー(飼い主)さんも多いのではないでしょうか。
オーナーさん犬が水を飲まない原因はなに?



水に味付けしておいしく飲ませる工夫を知りたい!



ミネラルウォーターや水道水をそのまま与えてもいい?
このように悩んでいるオーナーさんに読んでいただきたい記事です。
結論からお話しすると、犬にとって本来の水分補給は食事と一緒に摂るものだったため、お皿から飲むのが苦手な犬も少なくありません。
不調のサインがなければ、フードをふやかしたり水に香りをつけたりして、食事から無理なく水分を補ってあげるのがおすすめです。
そこで今回は、犬が水を飲まない原因をはじめ、味付けなどの具体的な対処法や注意点まで、ペットフーディストが詳しく解説します!
- 犬が水を飲まない原因
- 犬は何時間水を飲まないと注意が必要か
- 今日から試せる!水を飲まないときの6つの工夫と注意点
- 犬に必要な1日の水分量の目安
- ミネラルウォーターや水道水を与える際のポイント
水分を手軽に摂らせたいけれど品質の高さにもこだわりたい方は、素材本来の味わいで水分補給ができるこちらのスティックタイプのゼリーを取り入れるのもおすすめです。
愛犬の水分補給でお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください!
犬が水を飲まない原因


犬が水を飲まない原因は様々あります。
ここでひとつずつご紹介しますね。
身体の不調や異変
愛犬が水を飲まないとき、まずは以下の状態がないか確認してみましょう。
- 急に水を飲まなくなった
- 急に食欲がおちた
- おしっこの色が異常
- 嘔吐・下痢がある
- 元気がない
- 体に痛みがある など…
これらの症状が見られる場合は、家庭での工夫を試す前に、治療が必要なサインかもしれません。
愛犬の様子がいつもとちがうときは、早めにかかりつけの動物病院を受診しましょう。
加齢


老犬になると、代謝が落ちたり喉の渇きを感じにくくなったりするため、水を飲む頻度や量が減ることもあります。
ふだんの様子や尿の状態を観察し、気になることがあれば早めにかかりつけの獣医師に相談すると安心です。
食事から水分が摂れている


水分を多く含む手作り食やウェットフードなどが主食の犬は、食事から水分が摂れています。
便の状態が良ければ、器から水を飲む頻度や量が少なくても、さほど心配ないでしょう。
水や器の好み


今使っている器の素材が、もしかしたら愛犬の好みではないのかもしれません。
プラスチック、ステンレス、ガラス、陶器など、愛犬が気に入る素材のものを探してみましょう。
器の深さや口の広さによっても飲みやすさが変わるので、愛犬の様子を観察してみてください。
また、水の新鮮さも愛犬の好みに大きく影響します。
わずかなほこりや匂い、器のぬめりなどを嫌がることもあるので、可能であれば1日に数回水を取り替えてあげると良いですね。
季節や気温
気温が低い冬は、寒さで喉の渇きが感じにくくなります。
また、活動量が減ると代謝も落ちるので、水を飲む量も少なくなりがちです。
冬場も水分が不足しやすいので、日頃から意識しておくと安心ですね。
環境の変化


繊細な犬は、環境の変化や不安、心の緊張などで、水を飲まなくなることもあります。
- 旅行
- 引っ越し
- 家族が増える
- ペットホテルでの宿泊
- 大きな音
- 動物病院への通院
- 長い留守番
- コミュニケーション不足
- 運動不足 など…
愛犬の様子を観察し、おちついて過ごせる環境を整えてあげましょう。
スキンシップを増やしたり一緒に遊んだりして、リラックスできる時間を作ってあげるのもおすすめです。
犬が水を飲まないのは何時間まで大丈夫?


健康な成犬でも、24時間以上ほとんど水を飲まない場合は注意が必要です。
また、子犬や老犬は急に脱水症状が進行することもありますし、夏場などの暑い時期は熱中症になるおそれもあるので、半日以上まったく水を飲まない場合は注意しましょう。
前述しましたが、手作り食やウェットフードが主食の犬は、食事から水分が摂れているため、お皿の水を飲む量が減ることもあります。
それに対し、ドライフードが主食の犬は、食事からの水分補給はほぼできないので、長時間水を飲まないと心配です。
愛犬に元気がないときや、尿の量が少ないときは、無理に様子を見ず早めに動物病院を受診しましょう。
犬が水を飲まないときの対処法


愛犬が水を飲まないと不安になりますが、実は犬にとって本来の水は、食事と一緒に食べるものでした。
野生時代の犬は、捕らえた獲物の肉や内臓を食べることで、約70%の水分を食事から得ていたと言われています。



食事そのものが水分補給だったということです。
そのため、お皿の水をたくさん飲むことは、犬の本能には難しいのかもしれません。
だからこそフードと合わせたり、水に味や香りをつけることが、最も自然で喜ぶ対処法です。
具体的に今日からできる工夫を、ひとつずつ解説していきますね。
ドライフードをふやかす


ドライフードの水分量は10%以下と非常に少ないので、そのまま食べても水分はほぼ摂れません。
そのため、ドライフードを主食としている犬には、ふやかして与えることをおすすめします。
ふやかすために入れた水をフードが吸うので、食事とともに水分が摂れますし、水を意図的に摂らせることができるため、水分摂取量を把握したいオーナーさんにもおすすめの方法です。



ふやかす水の量を把握するには、スケールで量りながら器に水分を注ぐと良いですね。
それでは、ドライフードの基本的なふやかし方をご紹介します。
- 40℃以下のぬるま湯を、ドライフードが浸るくらい入れる
※水分量は、1(ドライフード):1~1.5(水)が良いとされています - 15分前後おく
- 愛犬の好みの硬さになったら完成



他にも、電子レンジを使うふやかし方や、冷蔵庫でじっくりふやかすやり方があります!
湿度や気温が高い夏場は雑菌が繁殖しやすく、長時間おいておくと腐敗する恐れがありますので、注意してふやかしましょう。
ふやかす際の方法やポイント、注意点などは、以下の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください!





ふやかすことで、フードと一緒に水分が摂れるだけではなく、消化によいなどのメリットもあります。



わが家の愛犬もあまり水を飲みません。
消化が苦手な体質のため、毎食ふやかしたフードを与えています。
ウェットフードをトッピングする


ドライフードが主食の場合、ウェットフードをトッピングしてみるのはいかがでしょうか。
水分量が約80%のウェットフードをトッピングするだけで、水分摂取量をぐっと増やせます。



茹でた肉や魚、野菜をトッピングするのもいいですね!
トッピングをする際には主食のフードを減らし、栄養バランスが崩れないように、トッピングの量は1日に食べる主食の10~20%程度を目安とします。(主食のフードが90~80%、トッピングが10~20%です。)
どのウェットフードを選べばいいか迷う…という方には、わが家で愛用している「ビオリオーブ」がおすすめです。
農薬や化学肥料、添加物を使わない有機原材料で作られているので、毎日のトッピングにも安心して使えますよ。
今回ご紹介したのは、素材が馬(筋肉、内臓)のみのウェットフードですが、他にも様々な種類の肉や魚のフードが展開されていますので、愛犬の好みや原材料の相性に合わせて選んでみてくださいね。



わが家では1食で使い切らない分を小分けにして冷凍保存しています。
製氷皿に入れて冷凍すると、使いたい時にすぐに使えて便利ですよ!
ゼリーやペースト状のおやつを与える
食事としての水分補給ではなく、今すぐ愛犬に水分を摂ってほしいときには、ゼリーやペースト状のおやつを与えてみるのも良いですね。
おやつでしたら喜んで食べてくれるでしょうし、一緒に水分も摂取できるのでおすすめです。
ゼリーやペースト状のおやつは様々な商品がありますが、素材の品質にこだわりたいというオーナーさんには、人間用の厳選素材のみを使用して作られた「くちどけやわらかゼリー」が使いやすくて便利ですよ。
甘味料や香料、着色料を使わずに作られており、ジューシーでやわらかな食感なので、老犬にもおすすめです。



水分が約88%と豊富で、1本5gの使い切りスティックなのも嬉しいポイントです。
お散歩先での水分補給にもいいですし、りんごの他に、もも、いちごミックスもありますので、好みや気分に合わせて選んでみてくださいね。
水に味を付ける


愛犬が水を飲まない場合、水に味を付けて与えてみるのはいかがでしょうか。
味付けといっても、人間のように塩や砂糖などの調味料を使うのではありません。
調味料で味付けするのではなく、香りを加えます。



犬は味覚よりも嗅覚で食べ物や飲み物を判断しています。
フードのトッピングのために茹でた肉や魚、野菜のゆで汁を捨てず、愛犬に与えてみてください。
食材のうま味が溶け出したスープは香りも良いので、水を飲まない犬でも喜んで飲んでくれるでしょう。



スープは小分けにして冷凍保存しておけば、使いたい時にすぐ使えて便利ですよ。
ドライフードをふやかすときにスープを使うのもおすすめです!
肉や魚、野菜を茹でてスープを作る時間がないときには、市販のボーンブロスを使ってみるのもいいですね。
わが家の愛犬もなかなかお皿から水を飲みませんが、犬のイベントで出会ったお店のボーンブロスをとても気に入っていて、ごくごく飲んでくれます。
気になる方は、「Givino公式オンラインショップ」でチェックしてみてくださいね。
また、甘い香りがするヤギミルクも、水分補給の強い味方です。
こちらの無添加のヤギミルクは粉末なので、濃度の調整も簡単にでき、手軽に愛犬に与えることができます。



濃い味に慣れさせないことや、カロリーオーバーを防ぐためにも、規定量より薄めで作ってあげるのがポイントです。
ヤギミルクの与え方や注意点について、以下の記事で詳しく解説していますので是非ご覧ください!


愛犬の好物を水に浮かべる
少し趣向を変えて、遊び感覚で水を飲ませる方法です。
水を入れた器の中に、愛犬が好きなおやつやフードを浮かべてみましょう。
水の中のおやつを取ろうとすると自然に水が口の中に入ります。



愛犬に見せながらおやつを水の中に入れましょう!
器の高さや置き場所を見直す


水を入れる器を床に置いていませんか?
愛犬がお皿から水を飲まないときは、器の高さが合っていないのかもしれません。
器を床に直置きすると、頭を低く下げて前脚へぐっと重心がかかるため、老犬やデリケートな犬には姿勢を保つのが難しくなります。



器の高さは、愛犬が立った状態で、肩や胸あたりが目安です。
頭を下げすぎないように台やスタンドを使って、愛犬の飲みやすい高さに調節しましょう。
器を置く場所を変えてみるのもいいですね。
家の中の静かでリラックスできる場所に置いたり、特に老犬の場合は、長く過ごす場所に合わせて数カ所に器を置いてみるのもおすすめです。
水を飲ませる工夫で気をつけたいこと


これまで犬が水を飲まないときの対処法をお話ししてきましたが、実際に愛犬に試す際、注意すべき点がありますのでご紹介します。
塩分やカロリーに気をつける
犬に与えるものに、人間用の調味料や市販のスープ、出汁を使うのは避けるのが基本です。
肉や魚、野菜を茹でたゆで汁を愛犬に与えるときは、塩などの調味料は使わずに作りましょう。



市販のものを購入する際は、ペット用か調味料が使われていないものを選びます。
商品のパッケージを確認して、原材料が素材のみのものを選ぶと安心です。
また、ヤギミルクやゼリー、スープなどのトッピング類は、喜んで食べてくれる反面、与えすぎるとカロリーの摂りすぎになります。
フードとのバランスを見ながら、控えめの量を心がけましょう。
温度に気をつける


温めると香りが立つので食いつきが良くなりますが、ドライフードをふやかす際の温度は、熱すぎても冷たすぎてもよくありません。
熱すぎるお湯だとドライフードの栄養素が壊れてしまいますし、冷たい水は愛犬のお腹が冷えてしまう可能性があるので、ぬるま湯くらいの温度が安心です。
ゆで汁や市販のスープを与えるときも、やけどしない温度かどうか触って確認してから与えましょう。
放置しない
水分補給のために与えるスープやトッピング、ふやかしたフードなどは、水にくらべて傷みやすいため注意が必要です。
水であっても一度口をつけると傷みやすくなりますが、スープやフードなどの栄養分が混ざるとさらに傷みが早くなります。
愛犬が飲み残したものや食べ残したものはそのまま放置せず、早めに下げて捨てましょう。
特に夏場や暖かい室内では放置を避け、いつでも清潔で新鮮なものを用意してあげるのが安心です。
犬に必要な1日の水分量


犬に必要な1日の水分量は、一般的に体重1kgあたり50ml前後だと言われています。
しかし、これはあくまでも目安です。
実際には年齢や活動量、生活環境によって必要な水分量はそれぞれ異なりますし、食事に含まれる水分量によっても、飲むべき水の量は大きく変わってきます。



犬の1日に必要な水分量は、1日に必要なエネルギー量と同等と考える方が正確です。
体重だけで判断せず、年齢や活動量、フードの種類に合わせた愛犬の適正量を、是非知ってください。
体重別の早見表からベースとなる量をチェックし、愛犬の年齢や活動量に合わせて割り出す詳しい計算方法については、別記事にて詳しく解説予定です!(近日公開)
犬の水分補給についてのよくある質問


まとめ
今回は、犬が水を飲まないときの対処法について、詳しく解説しました。
犬がお皿から水を飲まないと心配になりますが、工夫することで食事からしっかり水分を補うことができます。
ぜひ愛犬の好みに合った方法を見つけて、無理なく楽しく水分補給をサポートしてあげてくださいね。



急に水を飲まなくなったり、愛犬の様子がいつもと違う場合は、かかりつけの動物病院を受診しましょう。








